大学入試のあり方が変わろうとしています。
「大学入試センター試験を廃止して複数回受験できる新たなテストを実施し、「国語」や「数学」といった単一の教科の試験だけでなく、複数の教科にまたがる「合教科・科目型」、「総合型」と呼ばれる問題を出題することなどを提言しています。」
ということで予備校も対応を始めたとのことです。
「「駿台予備学校」では、入試改革に対応するため、今月プロジェクトチームを立ち上げました。(中略)また高校生向けに、教科横断型のテストをことしから実施することにしています。例えば「6つの俳句の中から、(1)松尾芭蕉の句で、(2)詠まれた場所が最も北の句を選べ」といった、国語と地理の理解を合わせて問う問題などを予定しているということです。」
この例題が教科横断型というは、なんとも呆れてしまいます。
俳句の詠まれた背景や意味を知ることは学ぶという点では意味があると思いますが、どの俳句を誰が詠んだかということだけを知っていることだけであれば暗記力があればそれで良いことになります。また地理で最も大事なのはどのような地形的・気候的背景があってその地域はどのような発展をしているのかということを学ぶことだと思いますが、俳句で詠まれた場所の中でどこが一番北にあるのかを知っていることは地理の本質的な理解とは関係なく、やはり暗記力があればそれで良いことになります。
例で上げられた問題がたまたま悪かったのであれば良いのですが、本気でこんな暗記力だけあれば解ける、雑学王であれば高得点が取れるような問題を作るのであれば、やめていただきたいと思いました。
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