予防接種のスケジュールについて

予防接種の基本は「打てる時期が来たら打つ」「打とうと思ったときが打ちどき」「同時に打てるものは同時に打つ」です。

 

同じ打つのであれば早くから打つ方が病気に感染する可能性のある期間が短くなり、より効果的ですし、お勧め接種スケジュールを活用しやすくなります。

 

このような理想的な接種の時期を諸事情で逃してしまっても、打つ意味がなくなるわけではありません。感染していなければ今からでも予防は可能です。打とうと思ったときに打つことが大切です(*1)。

 

ほとんどの予防接種は同時に接種しても効果に差はありません。いわゆる副作用も増えませんし、むしろ別々に打った場合の合計よりも減ります(*2)。同時接種で受診の回数を減らすことは無理のない接種スケジュールを組むことも可能とします。

 

スケジュールに関してはこちらのサイトをご覧ください(*3)。


補足

*1)もし過去にかかったかどうかわからない場合は迷わず予防接種をしましょう。血液検査をして抗体を調べて過去にかかったかどうかを確認してから打つ方法もありますが、病気の可能性のないときに行うと健康健診的な意味合いが強くなるため、基本的には自費診療扱いになります。またもし過去に感染していて抗体があっても、予防接種することでより免疫が強く、長持ちするようになるためむしろ好都合です。ちなみに予防接種でつく免疫は自然に感染してつく免疫よりも早くなくなると言われています。これは自然にかかるよりもはるかに安全に免疫をつけるからですが、そのため多くの予防接種では複数回の接種が必要となります。ブースター効果といって刺激を繰り返すことで免疫をより強固なものにするのです。一方、自然にかかった場合の免疫も時間とともになくなっていきます。その病気自体の流行が続いていると抗体がなくなる途中でその病気に接触、感染しますが、免疫がある程度残っていると症状が出ず、なくなりかかっている抗体がふたたび強められるため一生免疫が続くように錯覚されていました(これもブースター効果です)。

 

*2)副作用と一般に呼ばれているものは正確にいえば「有害事象」というものです。予防接種に関係があるかないかにかかわらず、予防接種後に起こった好ましくない出来事はすべて有害事象として数えられます。たとえば予防接種のあとに熱を出したとします。予防接種が原因であることは少なくて、たまたまかかった風邪が原因であることが多いのですが、原因に関係なくすべて予防接種の有害事象、いわゆる副作用となります。紛れ込みを含んでいるのです。ですから同時接種するとこの紛れ込みが減るので、ばらばらに接種するよりもいわゆる副作用が減るのです。

 

*3)本来、一番初めに接種可能なワクチンはB型肝炎です。B型肝炎ウイルスの感染を防ぎ、これが原因の肝癌の発症を予防します。多くの国で一般的なワクチンですが、まだまだ日本では一般的ではありません。B型肝炎は保育所での集団感染も報告されていますし、性行為でも感染します。理想的な接種の時期を逃してしまうことが多いワクチンと言えます。でも「打とうと思った時が打ち時」ですから、いつから接種を始めても大丈夫です(多くの国では小さいうちにB型肝炎に感染するとよりやっかいであるということと、逆にワクチン自体の免疫がつきやすいということで生まれてすぐから打ち始めます)。初回接種後、1か月後、6か月後に計3回接種します。ヒブや肺炎球菌、DPTと一緒に打っても大丈夫です。小児科学会では生後2か月からの接種を勧めています。小学生高学年以降の女の子ではパピローマウイルスワクチン(子宮頚癌ワクチン)と同じスケジュールですから、いっしょに打っても良いでしょう。



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