ここでは直感的にわかりやすくするため、検査の対象を1万人の発熱患者とします。その上でインフルエンザに罹患していた場合としていなかった場合で検査結果がどのようにでるかを以下の表にまとめました。
検査で陽性の人で実際にインフルエンザに罹患している人は5600人のうちの5580人ですから99.6%となります。この場合の迅速検査陽性はほとんど正しいということになります。
検査に陰性の人で実際もインフルエンザに罹患していない人は4400人のうちの980人になりますから22.3%となります。この場合の迅速検査陰性は5人に1人しか正しくないことになります。検査前の段階で9割方インフルエンザと臨床的に診断できるよなケースで検査をしてその結果を鵜呑みにすると8割が誤診となってしまうのです。検査しなくても1割は誤診がありますが、検査をした方が誤診の確率が高まってしまうのです。