行政が関与する予防接種(定期接種)

対象期間中は無料で受けられます。居住地域内で受けることになりますが、地域外の医療機関での接種も可能です。

 

■四種混合(百日咳、ジフテリア、破傷風、ポリオ)■

百日咳はひどい咳が特徴です。赤ちゃんでは重症化しやすく入院が必要となることがある上、ひどければ命に関わることがあります。ジフテリア、破傷風も感染すると命にかかわる症状が出ます。2012年末からポリオが加わった4種混合ワクチンになりました。ちなみに海外ではこれにヒブが加わった5種混合、B型肝炎ワクチンも加わった6種混合ワクチンがあり、注射回数が少なくなるようになっています。混合ワクチンについては日本はまだまだ遅れています。

 

BCG(結核ワクチン)■
現在も結核の患者は発生しつづけています。赤ちゃんがかかると粟粒結核や結核性髄膜炎といった重症結核を起こす可能性があるため、生後12か月までに打つことになっています。


■ポリオ■(別記)
感染すると麻痺を残すことがある怖い病気です。感染すると麻痺を残すことがある怖い病気です。現在、日本国内の自然発生はありませんが、インドなどで流行が続いており、いつ持ち込まれてもおかしくない状況です。日本では飲むワクチンですが、他の先進国ではより安全な注射のワクチンに変わっています。2012年秋からようやく注射のワクチンに変わりました。

詳しくはポリオの会のホームページをご覧ください。
 

麻疹ワクチン定期接種国(1999年と2005年)
麻疹ワクチン定期接種国(1999年と2005年)

■麻疹風疹混合ワクチン■
麻疹(はしか)は昔、「命定め」と呼ばれていたほど怖い病気で命に関わることがあります。脳炎も比較的起こしやすく、インフルエンザよりもはるかに怖い病気です。風疹は妊婦がかかると赤ちゃんに障害を起こすことがあります。脳炎を起こすこともあります。より効果を高めるため海外では早くから2回打っている国が多かったのですが、最近ようやく日本でも2回打つようになりました。1歳代と小学校入学前年度に計2回打ちます。2012年度までは中1と高3も接種することになっています。

 

■日本脳炎ワクチン■
日本脳炎ウイルスを持った蚊が人間を刺すことで感染します。自然に感染した場合には1/1001/1000の確率で発症します。症状が出るものでは、616日間の潜伏期間の後に、数日間の高熱、頭痛、嘔吐などで発病し、引き続き急激に、光への過敏症、意識障害(意識がなくなること)、けいれん等の中枢神経系障害(脳の障害)を生じます。脳炎を発症した場合2040%が死亡に至る病気といわれており、幼少児や高齢者では死亡の危険は大きくなっています。助かった方も多くが何らかの後遺症を残します。行政の不適切な判断のため5年もの長きにわたり予防接種が控えられてしまった不幸な出来事がありましたが、20096月より新しいワクチンの接種が始まり、2010年度より従来通りの形に戻ることになりました。それまでのあいだに接種期間を逃してしまわれた方には救済処置が行われます。お住まいの市町村にお問い合わせください。

<日本脳炎ワクチンの必要性>
 西日本は感染のリスクが高い地域とされています。感染時の発症率が1/1001/1000ですが、発症した場合の死亡率や精神障害や運動障害などの重度の後遺症の割合はかなり高い病気です。日本脳炎ウイルスは日本だけでなくアジア全体に存在しており、患者数はアジア全体で年間3~5万人で致死率は2040%、生存者の4570%に後遺症が出るとのことです。さらに西ナイルウイルスなど日本脳炎ウイルスと類似のウイルスは世界中に存在しています。特に西日本に住んでいる子供、海外(特に東南アジア・南アジア)に行く方では予防接種を受けることが望ましいでしょう。世界保健機構(WHO)は日本脳炎の流行地域では接種を行うように推奨しています。日本では予防接種や環境整備の結果、昔と比べると患者数は激減していますが、毎年、感染者の報告があります(感染者はワクチンを受けていない方ばかりです)。

日本脳炎についてもう少し詳しく説明しています。->

 


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